【6講目】お店の売上を上げたい時は、信頼を高めようという記事では、お客さんの「本当に大丈夫?」という不安を解消するために、
・クチコミの原理
・マスコミ・メディアへの情報発信
について解説しました。
まだ読んでない方は、ぜひ読んでくださいね。

7講目は、いよいよお店の中のことについてです。
たくさんの選択肢の中から、わざわざあなたのお店にきてくれたお客さんです。そのお客さんに、しっかりおもてなしをする場になっていますか?確認していきましょう。
目次
まずは整理整頓
あなたのお店は、整理整頓されていますか?
売り物なのか、在庫なのかがわからない商品が、そこらじゅうに置いてあったりしませんか?不要なポスターが、あちこちにベタベタ貼ってあったりしませんか?
あまりにも日常の空間になりすぎていて自分では気づかないことも、お客さんにとってはまったく新しい空間。乱雑な店内にはすぐに気づいてしまいます。
「整理整頓」という言葉の意味を、いまいちどしっかり確認しておきましょう。
整理 いるものといらないものを分け、不要なものを取り除く
整頓 必要なものをだけを、誰もがわかるように置き場を決めて表示すること
整理整頓とは、ただ整える、キレイにするってことじゃないんです。せっかくお店にきてくれたお客さんにとって、選びにくい売り場は失礼ですよ?
まず真っ先に、整理整頓から着手しましょう。
飲食店の場合:メニューブック
飲食店の場合、メニューブックの中身はとても重要な整理整頓のポイントです。
飲食店の成否の大半は、メニューブックが握っているといっても差し支えありません。提供できる料理をただ羅列しただけの、お品書きになっていませんか?
メニューブックはお店の顔、そして売れるメニューブックには法則があります。
新規客向けに作る
まず、初来店の方を想定して作ることです。
はじめに、あなたの店といえばこれ!という看板メニューをのせ、お客さんに「何の店」かを覚えてもらいましょう。
看板メニューがない!?それは困りましたね。
あなたのお店で、いちばん売れているメニューはなんですか?そこに看板メニューのヒントが隠されているかもしれません。看板メニューを作ることも大切ですね。
お客さま視点で作る
お客さま視点のメニューブックとは、お客さまに「迷わせない」「ストレスを与えない」「恥をかかせない」ということです。
あなたのお店のおすすめは何ですか?人気メニューは何ですか?
これらがわかるメニューブックであれば、お客さんは迷わず安心して頼むことができ、お店も接客不要になります。
わかりやすく作る
メニューブックの整理整頓です。
商品のカテゴリーをわかりやすく整理したり、価格を集約するなど、見た目やレイアウトを考えて作る必要があります。
いつまでもメニュー数を減らせず、どんどん増え続けるメニューは利益を圧迫します。メニューブックは、定期的に見直して改善していかなくてはいけません。
具体的な、売れるメニューブックの作り方は、次の記事で詳しく解説します。
→(投稿予定)売れるメニューブックの作り方
小売店の場合:レイアウト・陳列
お客さんにとって「まわりやすい」「見たくなる」売り場になっていますか?
次のポイントで、売り場を見直してみましょう。
お店のレイアウトチェック・12のポイント
お店のレイアウトは、売り場の重要な要素のひとつ「たくさんの商品を見てもらう」ためにつくられていかなければなりません。
次のポイントを参考に、レイアウトを再検討してみましょう。
- 通路はわかりやすく、通りやすいですか?
- メイン通路は売り場をぐるっと1周していますか?
- 客動線が長く、お客さんの滞在時間は長いですか?
- 売り場の回遊性(歩き回ること)は高いですか?
- 狭い通路でも、最低60センチは幅をとっていますか?
- 通路には、余計なものが置かれていませんか?
- 買い物の最後がレジの位置になるように設定されていますか?
- 商品に合わせた什器を使っていますか?
- 「全体→部門→単品ライン→単品→グレード→アイテム」の順に陳列されていますか?
- 単品別に陳列していますか?
- 一等地に主力単品や一番商品を陳列していますか?
- 売り場は明るいですか?
お店の陳列チェック・12のポイント
お店の陳列は、何をどう売りたいのかをはっきりさせて、その商品を目立たせるための陳列になっているかどうかを確認していきましょう。
- 売り場は常にきれいに掃除されていますか?
- 平台を活用して、ボリューム感や安さを演出していますか?
- 棚には目線付近にいちばん売りたい商品を陳列していますか?
- 什器に空きスペースは目立っていませんか?
- 商品の顔(フェイス)が正面になっていますか?
- 最前面に空きがないよう、商品を前出ししていますか?
- 売りたい商品のフェイス数を増やして目立たせていますか?
- つねに単品別陳列を維持していますか?
- 単品別・予算帯別の陳列をしていますか?
- グレード別に陳列されていて、商品の価値が伝わっていますか?
- 目玉品の安さ、ボリューム感が伝わっていますか?
- 死に筋商品、廃棄品をこまめにチェックし、売り場に放置していませんか?
売り場を最大限に活かす売り場づくりにチャレンジしてみましょう。
手書きPOPは、有効な売り場づくりのツール
POPは、商品の特徴を文章にすることで、お客さんの買い物の手助けをする役割があります。
特に「手書きPOP」は、お金がかからず、そしてお客さんとの距離をちぢめ接客の一部を担う、とても有効なツールです。
店内にある商品すべてのPOPを作ることは不可能で、しかも売り場は刻一刻と変化していきます。
まずは優先順位を考え、売りたい商品から取り組んでみましょう。
手書きPOPの書き方・作り方については、次の記事で解説しています。

こうした取り組みをやってみて、お客さんをしっかりおもてなしする場を作りましょう。
ナカムラリョウ
せっかくお店に足を運んでくれても、お客さんがお店の中で満足できなければ、次の来店にはつながりません。
お客さんは何を求めてあなたのお店に来たのかを考え「メニューブック」や「レイアウト・陳列」をいま一度見直してみましょう。必ず改善ポイントが見つかるはずですよ!
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