【4講目】お店の売上を上げたい時は、強みを伸ばそうという記事では、お客さんが自分のお店を選んでくれる理由、つまり「強み」をしっかりと把握して活かすために、
・強みを見つけると、なぜよいか?
・強みの見つけ方
を解説しました。
まだ読んでない方は、ぜひ読んでくださいね。

そして今度は、さきほどの逆。
お客さんが、あなたのお店に来てくれない理由や、他のお店に行ってしまう理由を確認してみましょう。
ただこれは、お客さんに直接聞くことはなかなかできません。だって、そもそもお店に来てくれていないんですからね!
じゃあどうするかって?でも、結局答えはお客さんしか持っていません。
ふたたび「お客さん具体化シート」に戻りましょう。
お客さんの頭の中(2回目)
ここでおさらいです。
お客さんがなにか商品を買ったり、サービスを選ぶときには、こういった順番で頭の中で無意識に考えています。あなたもそうです。
この中の「比べる」とは、誰と比べているのでしょう?その相手が競合相手(ライバル)です。
競合相手の見つけ方
ここまでで「お客さん具体化シート」でイメージしたお客さんは、だいぶ具体的になっているはずです。
まずはそのお客さんの気持ちになりましょう。
そのお客さんは、あなたのお店がなかったとしたら、どのお店に行っていると思いますか?
それが、ずばり具体的な「競合相手」になります。
競合は同業種とは限らない
競合は、必ずしも同じ業種とは限りません。
ラーメンを食べようと思ったけど、お店が休みだったので今日は牛丼屋さんにいきました。この場合、ラーメン店にとって牛丼屋さんは「競合」です。
ただしその競合は、このお客さんに限ってのことです。
世の中にはラーメン店が休みだった時に、牛丼屋さんに行く人もいれば、コンビニで済ませる人もいます。
あくまでも「お客さん具体化シート」でイメージしたお客さんが、あなたのお店に行かないとしたら、どこに行くか?
それを考えてみてください。
業種・業態によっては、ネットショップが競合になったりするケースもあるでしょう。
商圏内の競合を知るツール:ロケスマWeb
商圏については「【2講目】お店の売上を上げたい時は、お客さんの数を把握しよう【お客さんってどれだけいるの?】」で確認しました。
同じ商圏内であなたのお店に行かないとしたら、代わりにいくお店が競合になりますが、競合の出店状況がある程度把握できる無料ツールがあります。
チェーン店検索サービス「ロケスマWeb」は、地図上にチェーン店を示してくれる無料のツールです。
日本全国にあるチェーン店(3,900チェーン、728,560店舗)を地図上に表示することができるので、競合の店舗を俯瞰するときに使うときに便利です。
また飲食店であれば「ぐるなび」「
食べログ」「
ホットペッパーグルメ」などのグルメサイト、SNSなどからクチコミを見つけ、研究することも重要です。
競合店の視察をしよう
あなたのお店の競合店がどこか明確になったら、競合店の視察をしてみましょう。
これまでお会いしたほとんどのお店経営者の方は、競合店の視察をしていませんでした。なぜか?と理由をたずねると「自店の方が優れている」とか、「あそこは接客が悪いから競合にならない」など視察をしない理由が先に並ぶのです。
それではお客さんの目線になることは決してできません。
目的が「売上アップ」ならば、変なプライドは捨てて競合店の視察をするべきです。
競合店視察のポイント
視察を有意義なものにするためには、ただやみくもに訪問するのではなく、目的を明確にする必要があります。
①よいお店を視察する場合は「なぜこのお店は繁盛しているのか?」「どんな点がお客さんに支持されているのか?」といった視点で捉え、よいところだけを見てあなたのお店に活かせるところを考えてみてください。
②悪いお店を視察する場合は「もしこのお店の立て直しを命じられたら、あなたはどうしますか?」という点を、働くスタッフの立場、そしてそのお店の経営者の立場にそれぞれなったつもりで考えてみるといいでしょう。
→(投稿予定)競合店視察の事前準備と成功のポイント
お客さん具体化シートへ反映
競合がわかると「お客さん具体化シート」に書く内容もさらに正確になります。
いまいちどシートを見直し、より正確な内容に書き換えておきましょう。
売上アップという目的を決して見失わないようにして、競合の良いところは取り入れ、悪いところは自分の身に置き換えて改善点につなげるようにしましょう。
ナカムラリョウ
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